つりどりみどり。

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水中リモート撮影リグをつくる③ グリップとストックの追加

これまでの話はこちら↓

水中リモート撮影リグをつくる① イントロダクション

水中リモート撮影リグをつくる② WiFi中継ケーブルと自撮り棒 - つりどりみどり。

 

↑ こんなんができました

というわけで、撮影リグをテストすべく、沢に行ってみた。

 

野外テスト

沢に来た。

さっそく、水中に突っ込んで撮影してみる。

 

おお、ちゃんと写る。狙ったとおり。

 

15分ほど撮影を続けて、結論が出た。

 

「とても扱いづらい」

 

まず、やっぱりカメラが重い。構えた時、手で持ったところが自撮り棒全体を支える点(テコの支点)になるから、棒の端っこを持って、もう一方の端っこにあるカメラを保持しようとすると、テコの原理が働いて結構な力が持ち手にかかってくる。

つまり遠くの被写体にカメラを近づけければ近づけるほどにツラくなるわけだ。製作コンセプトがいきなり否定された

そしてスマホの操作には利き手が必要だから、負担は反対側の手(ぼくの場合は左手)に集中することになる。

 

重い…

さらに、トップヘビーな重量バランス ↑ のせいで、メインポールが常に回転(いわゆるロール)しようとしてくる。

これはスマホホルダーを持つ右手である程度制御できるが、力んだり水流が早くなったりすると別方向(いわゆるロールとヨー)のブレも生じる。結局、左手の握力を消費することになった。

1時間ほど頑張った結果、左手に力が入らなくなってやめました。撮れた写真は…まあ見てのとおり。途中から電波状況も悪化したため、後半はカメラを一部水の上に出して撮影するハメに。

 

常に水面が見切れてくる

さて、改良するか。

 

トイガンパーツを追加する

家に帰って早速、トイガンのパーツをAmazonであさって、バットストック(銃床)とグリップを注文した。

ストックはメインポールの端を肩に押し当てるためのものだ。撮影中、左手が疲れてきたときにこれをやってみたところ、左手の負担が重量・握力ともにかなり軽減されたし安定したので、もっとガッチリ固定できるように買うことにした。

近頃はエアガン用のコピーパーツが色々出回っているので、ストックの長さ調節に使うバッファチューブとあわせて、一番安いものを購入。ストックが1,500円、バッファチューブが2,000円。

 

次にグリップ。握力を使わずにメインポールを支えるための補助パーツとして導入した。

エアガン用のパーツは取り付けられないので、メインポールをバイスではさみ、バイスのネジ穴にねじこんで固定する形式にした。それぞれ2個セットで安いのがあったので購入。1,499円。

↓グリップは2022年5月現在、在庫切れの模様。類似商品が1個900円+税くらいなので、2,000円としておく。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B075FKHL5X

自撮り棒の端を切り、ダクトテープで太さを調節してバッファチューブをねじこんで、ストックとグリップをとりつけた。

 

「銃」というか「バズーカ」というか。

たいへん「武器み」を感じる形になった。

 

さて、ここまでの出費の合計だが、前回と合わせて14,660円となった。

まだまだ余裕がある。

野外テスト・再

ということで再度野外テスト。前回と同じ沢で撮影してみる。

格段に構えやすいし、安定している。流れが速い所でも比較的静止させやすい。まあ、完全に静止させるのは至難の業なので、カメラを水底に当ててしまった方が楽だけど。

写真もバシバシ撮れる。

 

乱反射のこととか、色々調整する必要がありそう


しばらく撮ってるうち、だんだん不満がたまってきた。

持ちづらいのだ。グリップが。

(続く)